総合病院での勤務に向いている人は?

看護師が働く場所というと、一般的に怪我や病気の治療をする病院をイメージしがちですが、一口に病院といっても勤務地によって特徴が異なります。数ある病院の中でも、高い人気を誇っているのが総合病院です。総合病院とは、許可病床数が100床以上確保されていて、外科をはじめとした主要な診療科を抱えている病院のことを指します。
数ある病院の中でも、総合病院が選ばれる大きな理由の1つが、働きやすさです。前述したように、総合病院にはたくさんの診療科があるので、通院から入院まで1日を通してたくさんの患者の相手をすることになります。中小規模の病院に比べ、常駐している看護師の人数が充実しており、フォローし合いながら働けるのが強みです。ただし、人が多ければそれだけ人間関係が難しくなるので、組織内での勤務を苦にしない社交的な人向きといえるでしょう。

総合病院は、院内設備の充実も魅力の1つです。時代の移り変わりの中で、仕事と子育てを希望する看護師も増えています。しかし、地域によっては社会問題となりつつある待機児童の影響で、思うように保育施設が見つからないケースも少なくありません。
総合病院ではこうした問題を解決するため、建物内に院内保育施設を用意している所もあります。院内保育を利用すれば、自分で探す手間が不要なうえに、子どもと一緒に出勤することも可能です。同じ建物内にいるので、何かあった時でもすぐに駆け付けることができ、さらに仕事が多忙で残業になった時でも柔軟に対応してもらえるので安心して働けます。