一般病院との違いはどこにある?

総合病院とは、患者を100人以上収容できること、内科や外科の他にも産婦人科、眼科、耳鼻科といった診療科を持っていることが挙げられます。そして、集中治療室や研究室などの様々な設備を併設していることも、総合病院の定義とされていました。そのため、これらの条件を満たしていない病院は、総合病院ではなく一般的な病院として判断されされていたのです。
しかし、1996年に医療法が改正されたことで、総合病院の定義とされていた条件が廃止され、法律上は総合病院という定義がなくなったとされています。このような点から法律的には、一般的な病院も総合病院も違いはないと考えられているのです。

ただ一般的な認識としては、総合病院は複数の診療科を抱えている大きな病院というイメージを持っている人が多いですよね。実際に総合病院の名前を持っている病院の多くは、内科や外科以外にも5つ以上の診療科を抱えていることが少なくありません。また、病床数も100人を超えているところがほとんどです。
集中治療室などの設備も充実しているため、患者としては総合病院1つで様々な用事を済ませることができます。医師や看護師などの医療従事者にとっては、複数の診療科の経験や知識を得ることができるなどのメリットもあるでしょう。以上のことからも、総合病院と一般的な病院の違いは病院としての規模であるといえます。働く側としては福利厚生などの条件が一般的な病院と違うので、視点を変えるとさらに細かい違いがあるようです。総合病院について、より詳しくは総合病院ってどんなところ?で解説されていたので、一度目にしておくと良いでしょう。